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2006年3月24日 (金)

正体見たり、枯れ尾花。

ある日の事。僕は新宿を歩いていた。時刻は既に10時半、辺りは真っ暗である。人通りの少ない道ではちらほらと店もあったが、道路工事の人がわずかに立っていたくらい。脇には薄暗い雰囲気の学校のようなものがあり、どうもイケナイ雰囲気があるではないか。

昔から僕はホラー系のものに弱い。お化け屋敷なんぞ入ろうものなら、プライドも何もかなぐり捨てて同行者の裾に捕まり、目を固くつぶって出口まで歩くだけ、と何の為に入ったのか分からないような有様。こんなところはまるでTRICTの上田教授並である。

ホラー系のテレビや映画もまず見ない。昔付き合っていた子に、騙されてホラー映画を観させられた時はちょっと本気で怒った。温厚な僕は、まず怒る事が無いというのに。

それだけ嫌いなホラーものなのだが、得てしてこういうものは嫌いな人の方が目ざとかったりして、よく現象に遭遇するものだ。この日そんな僕が遭遇したのも、身の毛がよだつほどに恐ろしい現象だったのだ。

薄暗い通りを歩いていた僕。車通りもほとんどなく、辺りは静まり返っている。と、その時何かが聞こえた気がした。低い、うなるような男の声。ぎょっとして立ちすくみ、周りを見るも何も無い。何だったんだろう、今のは?いや、きっと気のせいに決まっている。怖いと思う心がそんな幻聴を・・・

「おろろろろろろろーーーーーーーーーん」

ひーーーーー!今度ははっきり聞こえた!!まるで地獄の底から響いてくるような、しゃがれた男の吠え声が!!!何てこった、ついに心霊現象に遭遇してしまったのか?!怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いーーーーーーーー。。。

早くこの場から立ち去らねばと足を速めた僕を、声はなおも追ってくる。

「おろろろろろろろーーーーーーーーーん」

ぎゃーーーー!!追ってくるーーーーーーーー!!!半泣き状態で駆け出そうかと思ったその時、僕の目に映ったもの。

マンホールを開け、下で作業する人に叫んでいる工事現場のおっちゃん。

・・・紛らわしい場所で紛らわしい事するな!

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コメント

「おろろろろろろろーーーーーーーーーん」って。
何か独特の表現が不思議だ。

しかし怖がりが治らんね。

暗い夜道を180センチくらいの
ガタイのいいヤロウが涙目で歩いている。
その方がよっぽどコエェよ。

投稿: hiRo | 2006年3月29日 (水) 15時25分

怖いものは怖い、嫌いなものは嫌い。しょうがないんだってば。君だってカニとかエビとか嫌いなんだし、嫌いな人を蔑んだり責めるのは良くない。そう、良くないんだ!そしてきっと、怖がる俺に母性本能をくすぐられる女性だって・・・。

投稿: Jon | 2006年3月30日 (木) 02時22分

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