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2006年3月31日 (金)

それは大きなJohnでした。

僕には乳が二つある。じゃなかった、僕には父が二人いる。じゃなかったって事はないか、確かに二つあるのだが、書きたい事が違うという訳で・・・。

そんなベタベタな書き出しではあるものの、今回はまじめな話である。僕の父は、生物学上すむさん一人なのは確かなのだが、心の父とでも言うべきか、かわいがってくれた人が一人いる。

22歳の春、僕はイギリスへと旅立った。紆余曲折を経て、大切な物を失いながらの出発でもあったのだが、とにかく僕は旅立った。失った物は取り返せないし、ならば何かを未来で得るしかない。元々がお気楽な性格である僕は、既に流れに乗っているからには楽しまねば損だと、気持ちを切り替えつつ日本を後にしたのだ。

最初の2週間をロンドンで過ごし、その後6週間を僕の中での第二の故郷、ヘイスティングスで語学学校に通いつつ過ごした後ロンドンへ戻ってきた。路上の人の施設でお世話になる為だった。

とはいっても僕自身が路上の人になっていたという訳ではなく、路上の人の施設でのボランティアとして派遣されたのだ。僕が参加していたプログラムは、イギリスでボランティアをしようというもので、お小遣いをもらいながら住み込みで福祉施設でお世話をする(お世話になる?)というものだった。

当然福祉施設であるだけに、派遣先は障害者の施設であったりデイホームのようなところであったり、介護系が中心だったのだが、僕は自信の希望もあり路上の人の施設に派遣されたのだ。

ロンドンの中心部であるビクトリアまで自転車で10分ほどと、なかなか良い場所にあるこのシェルターでは、50歳以上の路上の人達が70人ほど暮らしていた。いや、ここで住み始めた時点で「元」路上の人達か。ここで僕は、後にもう一人の父と呼ぶ人に出会った。

彼の名前は、通称「Big John」。同じ通り名を持っていたからか、それとも僕に何か感じるところがあったのか、彼は僕をとてもかわいがってくれた。色々な経歴の路上の人達が暮らすこのシェルターでも、彼の存在感は抜群だった。

何せ名前の通り、体が大きい。聞くところによると、昔はプロレスラーだったらしい、しかもチャンピオンにもなった事があるそうだ。ただの路上の人の与太話ではなく、実際に昔テレビで彼を見た事がある人が何人かいたから本当の話だろう。

そして彼は、昔刑務所にも入っていたらしい。その後遺症で、話す時には必ず叫んで話すというのが彼の特徴だった。レスリングの試合で負ったダメージが元で彼の精神は一部が壊れてしまい、その後はお決まりの転落コースである。

そんな彼には結婚歴はなく、子供もいなかった。だが何故か僕を見た時に突然「父性」をかき立てられでもしたのだろうか、彼はいつも僕を手元に置きたがった。少しでも姿が見えようものならば、遠くから「Jon!!!」と大声で呼ばれ、同僚のボランティアやワーカー達からはさんざん冷やかされたものである。

ある時、長年のアルコールと不摂生がたたり足が浮腫み腫れ上がった彼を、僕が病院に連れて行く事となった。ちょうどその1ヶ月ほど前に、ドイツ人のセバスチャンが同じ事をしたという。どんな様子だったか、気をつける事などはないか僕は彼に聞いてみたのだが、聞かせてくれたストーリーは僕を多いに不安にさせてくれた。

病院に着くなり、まず彼は大声で歌い始めたらしい。「アーイムミスターユニバ−ス♪この筋肉を見よ!!」と、ポージングまで披露してくれたようだ。あれ、イギリスでもドラえもんてやってたんだっけ?ジャイアン??

しかもその後、巨体である彼はクーラーのない部屋に唯一あった冷房器具、扇風機を独占してしまったらしい。彼はもと路上の人であり、入浴の習慣はない。たまーにボランティアがシャワーを浴びさせる程度である。その後は想像つくだろうか・・・。具合が悪くて病院に来たのに、悪臭でさらに悪化する、なんて事になりかねない。セバスチャンは退くように言ったらしいが聞く様子もなく、その部屋は逆ドーナツのようになっていたそうな。合掌。。。

そんな話を聞かされただけに病院に行くのを怖がっていたのだが、タクシーが迎えに来たら行くしかない。渋々という状態で乗り込んだ僕ではあったが、以外にもこのお出かけは楽しいものとなってくれた。

続く

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2006年3月29日 (水)

ショートショート。

舞台は江戸の城下町、大黒屋の宝物庫。何やら周りをしきりに気にしながら扉に手をかけようとしている。と、そこへ物陰から見ていた男がつと前に出て、男に声をかけた。

男A「ここで何をしておる!」
男B「えっ・・・?」
男A「何をしておると聞いておる!」
男B「いや、べ、べつに何もしていませんよ」
男A「ほう、何もしていないと申すか」
男B「な、なんであっしが、ま、まさかあんたに・・・」
男A「おぬし、さては・・・」
男B「ひっ・・・」
男A「ツンデレだな?!」
男B「え??」
男A「よし、この事は漏らさぬからこちらへ来ぬか!!」
男B「ひ、ひぃぃ。そっちの方がやだぁぁぁ・・・。」

江戸の街は、今日も平和である。

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2006年3月27日 (月)

やられた。

今日はとても眠かったのだ。すぐ寝ようと思ったのに。(女の子以外で)僕を寝かせてくれない唯一の存在、もちろんBon Joviである。

ちょっとしたルートで、今日ようやくライブの映像、しかも彼らの地元ニュージャージーでのワールドツアー最終日の映像を手に入れたのだ。彼らのテンションも高い高い、もう最高にかっこいい!!

拳を突き上げ熱く叫び、もう、泣きそうになってしまった。4月9日、僕は彼らのライブに5年ぶりで足を運ぶ。アメリカにいても、1ヶ月の差でSan Joseへ来る前に僕は帰国してしまった。イギリスでは、僕がロンドンにいた時彼らは日本を回っていた。僕が東京へ戻ると、彼らはロンドンでライブをやった。すれ違いを繰り返していた訳である。

そんな、いわば5年という時を経て、いつもあと一歩で会えなかった恋人とついに再会するような今回のライブ。テンション上がらない訳がない。さぁ僕の用意はできている。解き放とうじゃないか、Let's get Rock!!













夜1時という時間に思い切り興奮して歌い叫び、そして拳を突き上げて騒いでしまい大ひんしゅくを買って、僕は今泣きそうである。

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2006年3月24日 (金)

正体見たり、枯れ尾花。

ある日の事。僕は新宿を歩いていた。時刻は既に10時半、辺りは真っ暗である。人通りの少ない道ではちらほらと店もあったが、道路工事の人がわずかに立っていたくらい。脇には薄暗い雰囲気の学校のようなものがあり、どうもイケナイ雰囲気があるではないか。

昔から僕はホラー系のものに弱い。お化け屋敷なんぞ入ろうものなら、プライドも何もかなぐり捨てて同行者の裾に捕まり、目を固くつぶって出口まで歩くだけ、と何の為に入ったのか分からないような有様。こんなところはまるでTRICTの上田教授並である。

ホラー系のテレビや映画もまず見ない。昔付き合っていた子に、騙されてホラー映画を観させられた時はちょっと本気で怒った。温厚な僕は、まず怒る事が無いというのに。

それだけ嫌いなホラーものなのだが、得てしてこういうものは嫌いな人の方が目ざとかったりして、よく現象に遭遇するものだ。この日そんな僕が遭遇したのも、身の毛がよだつほどに恐ろしい現象だったのだ。

薄暗い通りを歩いていた僕。車通りもほとんどなく、辺りは静まり返っている。と、その時何かが聞こえた気がした。低い、うなるような男の声。ぎょっとして立ちすくみ、周りを見るも何も無い。何だったんだろう、今のは?いや、きっと気のせいに決まっている。怖いと思う心がそんな幻聴を・・・

「おろろろろろろろーーーーーーーーーん」

ひーーーーー!今度ははっきり聞こえた!!まるで地獄の底から響いてくるような、しゃがれた男の吠え声が!!!何てこった、ついに心霊現象に遭遇してしまったのか?!怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖いーーーーーーーー。。。

早くこの場から立ち去らねばと足を速めた僕を、声はなおも追ってくる。

「おろろろろろろろーーーーーーーーーん」

ぎゃーーーー!!追ってくるーーーーーーーー!!!半泣き状態で駆け出そうかと思ったその時、僕の目に映ったもの。

マンホールを開け、下で作業する人に叫んでいる工事現場のおっちゃん。

・・・紛らわしい場所で紛らわしい事するな!

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2006年3月22日 (水)

ぐるめ。

いかに世界が広いといえども、この僕ほどに手触りへのこだわりを持った人間はいないだろう。恐らくWorld Tezawari Association(WTA)ランキングでも間違いなく1位に入るはずだ。僕は手触りの良いものしか愛さない。

子供の頃から、僕が身の回りに置くのは手触りの良いものばかりだった。またちょっと手触りが良くないものであっても、僕の周りに置いておく事によって手触りがよくなるという、リンス人間と呼ばれ始めたのはいつからだったろう。手触り界の神童であった僕について回る伝説の一つである。

また、僕は女の子と服を見に行くのも好きだ。女性服売り場には手触りの良いものが多い。最近ではファーが流行ったりして、手触り第一主義の僕としては嬉しい限りなのだが、手触りが良さそうな外見でいて実はゴワゴワ、なんて言うものも増えてしまった分気をつけないといけない。

良く姉と一緒に服を見たりもしていたのだが、店に入るや否や片っ端から手触りの良さそうなものは手で確かめ、80tzr以上のものに関しては指先から掌へ、そして手の甲へとステップを踏んで味わうのだ。そう、あれは触覚をフルに活用して味わうものである。僕こそは手触りのグルメである。

ここで念の為、tzrについて説明しておこう。tzrとはどのくらい手触りが良いものかを具体的に数字で表す為の単位で、読み方はずばり「てざわり」である。このランク付けは世界でも6人にしかできない。その中の一人が僕である。WTAの会長として、私情は抜きに鑑定するので気になるものがある人はいつでもどうぞ。

ちなみに今まで、僕の中で100tzrを勝ち得たものはたった一つ、いや二つだけだ。まず一つは、姉とパリで見たマックスマーラのコートの襟にあったファーである。あまりにも気持ちが良くて、姉が先に進んでしまうのも気づかず恍惚の表情で触り続けていた。10分後にようやく引きはがされるまで、僕は天国にいたのである。

二つ目は、以前付き合っていた子の家で飼っていたチンチラのポロリ。とってもふわふわで手触りが良く、文句なしに100tzrを与えたのだった。生きているもので高ポイント、しかも最高の100tzrを勝ち得た希有な例である。

ちなみに手触りの感じ方にも作法があるのを知っているだろうか?WTAが2006年1月に発行した「How to "taste" TEZAWARI」を読んでいただければ分かると思うが、特別にこの場でもお教えしよう。

まず指先で触れる。さっと撫でる程度で力を込めてはいけない。そして次、80tzr以上のものであれば掌でそっと撫でさする。あくまでも、軽く優しく。そのパートを経て85tzr以上のものであれば、次は手の甲で優しく円を描く。内から外に向かうのが望ましい。

もし90tzr以上あるようならば、次はそこから上腕全体で撫でさする。自分の産毛と素材が奏でるハーモニー、これはもう至福の時である。そしてもし、それが93tzr以上ならばいよいよ顔の出番である。まず頬を擦り付け、その感触を楽しむ。次に鼻の頭で軽くノックする。素材の声は聞こえただろうか?

ここでノックが帰ってくればもう遠慮はいらない。それこそが95tzr以上の素材、GTM(Greatest Tezawari Material)の証なのだ。敬意を払い、最大限の礼儀をもってそれには接しようではないか。

人間は、手触りを味わうとき最もそれに適した器官を神から授かっている。唇と鼻の間の部分である。ここ以外で95tzr以上の素材を味わえる場所は無い。これを知らない人は哀れである。

少々熱く語り過ぎてしまったか。しかしこれはとても重要な事であり、手触りを味わえなくなった時こそ人間は終わる。最近では手触りの違いが分かる人が減ってきているようで、世界の行く末が心配にもなっているのだが、そんな未来にも一筋の光明はあった。若い才能の台頭である。

僕がアメリカに留学していた頃、ある時ウォルマートへ買い物に出かけた。色々なものが置いてあり、中には手触りが良さそうなもがいくつも置いてある。胸を躍らせて売り場へ向かった僕が目にしたのは、ショッピングカートに乗り込んだ一人の男の子だった。

その子は、お母さんが押すショッピングカートの中から、通り過ぎる手触りが良さそうなものを一生懸命手を伸ばして触っているではないか。しかも、気に入ったものは一生懸命鼻の下で味わおうとしている。ついに、見つけた!

僕は思わず男児のもとへ駆け寄り、母親の目を盗んでこっそり握手を交わした。まだ年端のいかぬ、5歳くらいの男の子。しかしその目には、何かを共有する男の光が宿っていた。

「ここまで、来るんだ。待ってるぞ。」

彼に目で語りかけ、頷き返す男の子を確認した僕の目には、人間はまだ大丈夫という安堵で浮かんできた涙が光っていた。

そう、人間は、まだ大丈夫。
そして、僕の頭も、まだ大丈夫・・・?

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2006年3月21日 (火)

褒められて。

ここのとこしばらく更新が滞ってしまったなぁ。ちょっと忙しい日々でメールもできず、文章の書き方をちょっと忘れてしまった。。。リハビリという訳ではないが、まずは書き方を思い出す為今日はちょっとばかりいつものタッチとは変えて書こうと思う。あまり面白くも何ともない内容で申し訳ないのだが、今日はちょっとそんなひとりよがり自慢しちゃうぜ日記を載せたいと思う。

日曜日の事。僕は某カメラ量販店の錦糸町店で働いていた。初めて入ったその店で、他のメンバーがどのメーカーで入っているのかも分からない。でも僕はO社のカメラを売らなければならない。ひっくり返さないよういかに自社にもっていくか、腕の見せ所というところだ。

しかし狭い売り場はどこに行っても人の目があり耳があり、思うように話せないというジレンマが。すぐ近くで聞いていると分かる時ほどやりにくい。思い通りの機種を売る事が全くできず、結局失意のまま上がろうかかとしたその時の事。

恐らくこの日最後の一台であろうカメラを売った後、レジでそこの社員さんが声をかけてきた。「どんな風にご案内してるの?」と。

「いや、普通にニーズを聞いてそのニーズに合わせて機能を紹介して、その一番合う機種をご紹介しているだけです。」どうしよう、今日あまり売れなかった事を咎められるのだろうか。やり方に何か問題あったのだろうか。僕の心臓は早鐘のようになっていた。

「いや、買ったお客さんがみんな満足そうに帰っていくからさ。良い接客してるんだね。」

さぁ、もう一度。

「買ったお客さんがみんな満足そうに帰っていくからさ。良い接客してるんだね。」

いやぁ、参ったねコリャ!そんな、僕が以前1年半やっていたからって、その後ブランク1年あるのに上手いだなんて。僕が某所で癒し系と呼ばれているからって!そんな、ちょっと礼儀正しく丁寧に人と接しているからって!!

褒められるのって、気持ち良い*売れなかった事などすっかり忘れて、気持ち良く家路についた。







しかしその後電話でたっぷり絞られてしまった。。。やっぱ、売らなきゃダメだよね!

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2006年3月14日 (火)

薔薇と美女。

電車というのは面白い空間だと思う。色々な人が一つの空間に集まって、思い思いの事をしているのだ。ある人は化粧をし、ある人は隣の人に頭をあずけて眠りこけ、ある人は携帯の通話に夢中になり、ある人は床へ座り込む。電車内でのモラルの低下が叫ばれる今、みんな僕を見習って欲しい。

お年寄りには席を譲ろう(寝ていなければ)。社内で通話をしない(仕事に遅刻する連絡以外は)。寝る時は頭をきちんと真っすぐに(高校時代授業で練習したように)。疲れてもきちんと立つ(スーツの尻が汚れるし)。化粧は・・・もともとしていない。立派なものだ。

そんな品行方正な僕が、電車内でする事といったらただ一つ、読書しかない。いかにも高尚な趣味で恐縮なのだが、多い時は1週間に5冊くらいのペースで読んでいたおかげで、部屋の本棚はいっぱいになっている。

通勤時間は大体1時間くらい、文庫本をポケットにしのばせて車中で読むにはぴったりなのだ。読む本は大体ミステリーであり、アガサ・クリスティーやローレンス・ブロック辺りから、日本人では貫井徳郎や高野和明なども読んでいる。ミステリ以外だと、どうしても感情移入してしまった時や泣きそうになった時に周りの目が気になるだけに読む事ができない。

そんな本がほとんど体の一部と化している僕が、この前本を忘れてしまった。とても致命的なミスである。この往復2時間半をどう過ごせというのか?こんな時は人間観察をして過ごすしかないだろう。

しかし、今日に限って僕の注意を引くような人がいない。仕方なしに目を閉じて、妄想の世界に行こうかと思ったその時、きれいなお姉さんが電車に乗り込んできた。彼女は僕の前に立つと、鞄からカバーのかかった本を取り出して読み始めたのだ。

見た目は20代後半キャリアウーマンと言った雰囲気で、大人の女性という言葉がぴったりな人だった。きっとビジネス書とか読んでるんだろうなと思ったのだが、何となく本へと目をやった途端に驚いた。そう、間違いなく全米が震撼した。

官能小説だったのだ。どうしてわかったかって?だって、そのページの頭にいきなり「はぁっ、あぁん」というようなセリフ(?)があったんだもの。しかも詳しくはかけないけど、その隣の行には「アルフレッドの巧みな指使いに・・・」なんて書いてあるんだもの。

多分勘違い激しい男なら、「この女、俺を誘ってやがる」と思うところなんだろうが、ここにいるのは僕なのだ。まずあり得ない。きっと彼女は一人で混み合った電車の中、官能小説を読む事が何よりも楽しみなのだろう。きっと三度の飯よりも。

仕事でたまったストレスは、きっと相当なものに違いない。できる人が故の責任の重さ、忙しさ。周りからも「岡崎主任て、サイボーグみたいよね」とか「君ぃ、もっと愛想が無いと出世できんよ」とか色々言われているに違いない。「アイアンメイデン」とか言われているに違いない。

そんな彼女が自らに与えた、一人の女に戻る瞬間。こうして周りに見られるかもわからない状況の中、官能的な事を考えてはその背徳感を楽しむ。17分、電車に乗っている間だけの「女」に戻る瞬間。こうして現実世界との折り合いをつけているのだろう。

きっと家に帰っても暗い部屋、留守番電話のメッセージを知らせる赤い点滅。内容は仕事のものばかり、私の人生ってなんなんだろう。そう考えながら化粧を落とし、服を脱ぎ捨てベッドに潜り込む。感傷に浸る間もなくやってくる、無粋な朝に備えて。

なんて事を考えていた僕に、二度目の衝撃が。
「そしてアルフレッドは春樹の目を見つめ」

・・・春樹?あの声は、春樹??なんてこった、まさか官能小説ではあっても男色ものとは思いもしなかった。。。だって、こんなきれいなお姉さんが、電車内でゲイ小説て。

今日も電車はミステリー。

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2006年3月12日 (日)

嬉しいとき。

今週あった嬉しいこと。

パソコンが届いた。愛機PowerBook G4の調子が最近おかしくなってきて、ついに買い替えを決意。この先パソコンは仕事道具にもなっていくのだからと、ちょっと奮発してMacBookProを買ったのだ。

早速使ってみると、これがなかなか具合がよろしい。特にiPhoto。ソフトの面かハードの面かはわからないけど、1000枚以上ある写真をスクロールしても全く問題無くスムーズにできる。これは嬉しい。

しかも今までOS X 10.2.7だった為に使えなかったソフトの数々、ようやく使えるようになったのだ。スカイプにも申し込んだし、ヘッドセットをそろえればようやく海外の友人ともボイスチャットが!夢は膨らむばかりなのだ。

そしてもう一つ、ようやくBon Joviのライブチケットが手に入ったのだ!思えばアメリカにいて、ちょうどツアーの真っ最中だったにもかかわらず、僕がいたサンノゼの辺りには来たのが帰国後と、歯ぎしりして悔しがる状況だったのですよ。それがついに、日本ツアーのチケットがこの手に!

あまり良い席ではないものの、良いんです。彼らと同じ空間にいられる事が幸せ。一緒に歌える事が幸せ。「彼女とJon Bon Joviが一緒に溺れてたらどっちを助ける?」と聞かれて言葉に詰まったの僕はもういないが、いつか結婚するなら入場曲は「Livin' on a Prayer」と決めている。

いよいよ来月の9日、夢の時間よ早く来い*

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2006年3月 6日 (月)

手に入れし称号。

やった、やった、やったよ!あ〜はははん♪

と、「初めてのちゅう」の一節が出てくる程嬉しい事があったのだ。ついに僕は手に入れた、「セクシー」の称号を。ちゃんと女の人から(ここが一番大事)!

思えばこれまでの27年間、僕があまりにも人畜無害そうな外見だからか、女の子から異性としてみてもらえない事も多かった。一番象徴しているのが、とある友達が僕を呼ぶ時のニックネーム、「おかん」だろう。

・・・俺は男だ。

ただ、そんな事は既に過去の話。2004・5年と「誰よりもセクシーに,男らしく」という目標を設定していた。しかし数々の努力にも拘わらず、セクシーと言ってもらえる事は無かった。

ほとんど諦めかけていたところで、ついに念願の言葉をもらったのだ。この喜び,分かるだろうか?どうだ、みたか!と。

昔何かの本で、アフリカのある国における名前の付け方を解説していた。結構色々な付け方があったようだが、一番印象に残っていたのが「どうだ、みたか!」というような名前だった。子供が長年できなかった夫婦についに子供ができた時、バカにしていた周りの人々への思いを込めて付けたらしい。

今ならその夫婦の気持ちがとっても良く分かる。子供がもし今生まれたとしたら、僕だってそんな名前を付けたくなる。「どうだ、やったぞ!」と。散々今まで男っぽくないと言ってきた奴らめ,みたか!

これからはセクシーJonとして生きていこう。人の良さそうな外見、そしてそれとは裏腹のセクシーさ。いける、これはいけるよ!このギャップがたまらないとか言われてもおかしくなさそうだよ!!

ついに僕の時代が来たらしい。

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