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2006年1月19日 (木)

動き続けたその先に。

朝5時という早い時間に、名前も分からぬ街のバスセンターについた僕達は、まず次の目的地であるビジャエルモッサへのバスチケットを確保する事にした。こんなに朝早いのに、バスターミナルには人がまだまだ多い。全く寒くないせいでそんな気は爪の先ほどもしないのだが、クリスマスシーズンなんだなとここで実感。

バスのチケットを首尾良くゲットし、出発までの1時間を思い思いの事をして過ごす。ようやくまたガイドブックを読み、次に行く予定の遺跡であるパレンケ遺跡について情報収集。恐らくこれが僕にとって最初の遺跡となるはずだ。本をめくる手にも力がこもる。

と、なにやら音が聞こえて来たので顔を上げてみると、斜め前に座ったおじいちゃんが孫を抱きしめてちゅっちゅちゅっちゅとキスをしているではないか。メキシコの人は情熱的で、愛情表現も激しいものだと聞いてはいたがここまですごいとは。まるで誘拐されていた子供を長い執念の追跡で取り戻し、しばらくぶりにその腕に抱いた父親のよう。目に入れてもかわいくない、食べてしまいたい、かわいさを表現するそんな言い回しがあるが、その両方ともを本当にやってしまいそうな勢いだった。やっぱり子供はかわいいなぁ。

その後時間となったのでバスに向かい、一路ビジャエルモッサへ。道は昨日に比べると大分良かったので快適である。今度は乗り込んでから到着までずっと寝ていた為、3時間の道程もあっという間に到着してしまった。さて、ここからどうしよう。

パレンケ遺跡まではここビジャエルモッサからもツアーが出ているようだったが、その為にはまずダウンタウンへ行かねばならない。とりあえずダウンタウンへの行き方を聞き歩いて行ったのだが、どうも道がおかしい。地図で見ても何か違うのだ。良く目印を見てみると、どうやら全く逆の方向に行かされていたようだ。くそぅ、あのおっさん騙したな。。。

仕方なく戻る事にしたのだが、その道々いっその事パレンケへバスで行ってしまおうかという案が出た。ちょっと話し合った結果、交通の便等を考えてその案を採用する事に。早速バスターミナルで次のチケットを買ったところ、次のバスまで3時間程の空きがあった。ガイドブックによると、そこから遠くないところに公園があるという。早速タクシーに乗り込み公園へ。大きな池があるこの公園はきれいなところで、巨大な人の顔の彫刻で有名なところだった。

一通り回った後は再びバスの旅である。今度は4時間程、やれやれ昨日から乗り物に乗ってばかりだ。席につくと、僕の隣にはとっても神がもじゃもじゃの青年が座っていた。スペイン語で話しかけられたが、話せない事が分かると英語は分かるかと聞いてきた。しばらく英語で会話しているうちに、これから以降としている場所の情報などを集める事ができた。

僕らはパレンケ遺跡の後グアテマラへ行き、ティカル遺跡を見ようかと計画していたのだが、その手前の拠点都市フローレスまでの道がとても悪いらしい。それであれば近くに空港があるから、飛行機で行くのが一番!とそのメキシコ人の青年は教えてくれた。この情報はが後から考えると大きな意味を持っていたのだが、この時の僕はまだ知る由もなく、そうなんだ、と聞き流してしまった。これがまずその後訪れる悲劇の始まりだったのかもしれない。

パレンケへ到着してからは、まずティカル遺跡へのツアーを確認してみた。旅行代理店である。英語を話せるところがあったので、そこでいくらくらいでどのくらい時間がかかるか聞いてみた。1000ペソで往復のツアーがあるという事だったが、なんと3日間かかるという。まずい、そんな時間はない。。。

一旦どうしようと顔を見合わせてみたら、そこで帰りのフライトががカンクンからである事を思い出し、メキシコのもっと東側に行くツアーだとどうなるかシミュレートしてもらう。

その場合パレンケの遺跡には行けないが、ティカル遺跡と地チェンイツァ遺跡には行く事ができる。メキシコ以外にも国を回れるこのプランはとても魅力的で、結局パレンケ遺跡を諦めそのツアーで組んでもらった。ルートとしては、グアテマラで遺跡を見た翌日フローレスよりベリーズを経由してメキシコ入り,というものだった。

ベリーズが国だとこの時点で誰も知らなかった事はちょっと問題だが、それでも最短ルートで行ける事には違いない。しかしこの選択をこの時していなければ、もっと違った旅行の結末になっていたかもしれない。トラブルの種はこうして播かれていたのである。

続く

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コメント

やっほ~~!遊びに来たよ!なんかJonは素敵な文章書くね。でもちょっと妄想癖あり??みたいなところが面白い!!
残り少ないアメリカ生活思いっきり楽しんでね。(Jonの場合は人からそんなこと言われなくても、楽しんでるよね。)
それでは、続きを楽しみにしてます。

投稿: シポロ。 | 2006年1月20日 (金) 02時14分

シポロ、遊びに来てくれてありがとう!素敵な文章と言ってもらえるととっても嬉しいよ。シポロのとこみたいに楽しい雰囲気とはちょっと違うかもしれないけど、独自のJonワールドを作っていくからまたぜひ遊びにきておくれ!妄想で彩られた世界へのご招待*

残りはきっとやり残したプログラムの後始末に追われると思うけど、悔いの残らないよう一日を楽しんでいくよ。

投稿: Jon | 2006年1月20日 (金) 16時49分

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